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2020年9月某日。私は、君に恋をすると決めた。
いわゆる、自己投影夢の始まりである。私は、彼との馴れ初めを綴ったり、夢ツイートをしたりした。
私が選んだ、大切な人。私が始めた恋。
夢創作は“都合のいい妄想”と言われることが、よくあるが、全く都合よくなんてなかった。私は、アセクシャルだから、君に我慢を強いることになってしまう。“都合よく”するなら、セクシャリティが観測出来ない君を、私と同じアセクシャルにすればよかったのだ。でも、そうはしなかったのは、私の彼に対する解釈によるものである。
君は、シスへテロ男性で、恋愛の先に性愛がある人だと思う。
私は、そのことに悩まされているし、これからも数々の障害が出てくるのだろう。
しかし、私は夢を見ることを選んだ。私の恋は、“現実”なのだ。私が、君のことを観ている限り。
夢とは、“観測すること”だと、私は考えている。キャラを眼差す“私”がいれば、夢は成立する。拡大解釈すれば、この世は、夢なのだ。
この美しく、残酷な世界を、私は愛さずにはいられない。
2022年6月30日、私は、彼と結婚した。ごっこ遊びと言われれば、それまでだが、私は至って真剣である。婚姻届まで用意した。
たまたま、器が男女だったから、結婚出来ただけ。でも、君と家族になりたいと思った。だから、結婚した。
私は、自分の運命は、自分で決めるものだと考えている。
私の運命は、君だったのだ。
私は君に救われたかった
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