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棒が足りないから棒を足した。

何を言ってるのか分からないと思うけど、夢小説という括りの中でも、少数派に入るものを書いています。男主人公攻めBL夢小説、字面の圧がすごい。女主人公も読むし書くけど、帰る場所はここだな……と魂の故郷になっているものです。

これは『私』がこういう経緯で描き始めたというだけであり、同じ男主人公攻めBL夢小説を書いてる人達が一律に『こう』ではないということを念頭においてください。意識低いんだよ私は。

BLの話になってしまうので地雷の人は逃げて欲しい、私だって無闇に他人を傷つけたくなんてない。でもいつもこの手は血に濡れてしまう……触っただけで壊れる……。仲良くしたいのに……。

前提として私の性癖が結構歪んでるという点があげられるのですが、好きな作品が出来ると大体全て主人公攻めBLで嵌る人生を歩んでいました。
それが段々進んでいき、主人公も可愛いな……すこだ……汝は受け! 汝も受け! 汝も! 通っていいぞ! オール受け!!!先生攻めがいません!!!!!! こちらが用意した攻めです(夢主) という流れで夢小説を書き始めました。字に書き起すと最低だな。今BLの話してるけど大丈夫ですか? 自衛してね。
棒が足りないから棒を作りました!という意識底辺系のはじまりだけど、小学生の頃からサイトに来てくれていた人がアラサーになるくらいの時間をそればかりに費やしてきました。不思議なことに全く飽きない。今も書き続けるし毎秒ネタが降ってくる。

男主人公攻めBL夢小説と言っても、書いてる私がそう設定してるだけなので内容は恋愛ものばかりではありません。どちらかというと恋愛物は少ない。
はいBLの話終わりました。自衛した人戻ってきて。

溺愛してるポケモンをおいて逝ってしまった男と、置いていかれたポケモン。
寺生まれの男が無自覚でヤバい怪異をキレながら蹴散らすのを信仰し出す後輩。
悪人の男が攫った子供に教本通りに真っ当に正しく『父親』をして、当たり前のようにゴミのように死んだ事で爪痕を残す話。

こういうのがゴロゴロある。
おまけに、一時期ジャンル内で流行った『傍観夢小説※』にどっぷり浸かったせいで、毒……闇……愛憎……メリーバッドエンド……愛し合う二人が地獄の屍の上でワルツを踊ればそれは実質ハッピーエンド……という作品を毎日更新していました。ちょっと気が狂っていたけど、その時に気付いたことがあります。

つくられた平和な箱庭を原作として、そこに異物である夢主をぶち込むことにより世界はどう動くのか観察するのがめちゃくちゃ楽しい。
これさえ無ければ彼ら(原作キャラクター)は決められた世界で安寧に過ごしていたのに、異物を投下することで底から巻き上げられたものがどう影響するのか見守るのがベリーベリー楽しい。
プロットが書けない人間なので、異物を入れた私自身も先が見えません。わくわくが止まりませんね。

それにプラスして、ファンタジーが好きなんです。
男主人公は自分の性別と違うので、本来の意味で自己投影が出来ないじゃないですか。これは人によりけりだと思うので、『私』が自己投影出来てないというだけです。主語小さめに読んでください。
異性は対極にある存在なので、想像することしか出来ない。実質ファンタジーです。前述しましたが、プロットが書けない人間なので夢主に簡単な性格設定をつけて物語の中にぶち込んだから、勝手に設定が生えていきます。へー、お前そういう過去があったの。ほー、そういうものが好きなの。と、箱庭を俯瞰でファンタジーな存在を見るのが本当に楽しい。自分で考えたものが自分の知らない結末へと歩んでく姿、愛おしいですね。

あまり一般的じゃない始まり方と、あまり一般的じゃない楽しみ方をしている気がしますが、10年以上続けたものはもはや自分の本質に絡みついて離れないものなので、私はこのまま一人で箱庭を弄り倒しながら一人で勝手に楽しんで毎日愉快に生きます。
その結果の産物を面白いと言ってくださる方がいたらハッピーエンド。仲良くしような。チュ!



※傍観夢小説
夢主以外にも正ヒロインポジションのオリキャラがいて、彼女と彼女を囲む原作キャラクター(もしくはモブ)を傍観したり傍観出来なかったり巻き込まれたり巻き込んだりする話。ジャンルの関係上血生臭くなることが多かった。

意識低い系BL夢小説書きの弁

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