top of page

私が夢創作を始めたのは、小学校4年生からだったように思う。デジモンアドベンチャー02に出てくる本宮大輔のキャラクター設定について、ドラマCDで色々と補足されているのを見て、どうしてアニメでやってくれなかったんだろうかという衝動が全ての始まりだった。

 

その時書いていた設定ノートを大学生になってから発見したことで二次創作で「おれとぼくらのあどべんちゃー」という無印の冒険に本宮大輔を投入した連載を書くことになるわけだが、八神太一が八神光をデジタルワールドに連れていかない場合をどうしても書いてみたくなった。というかここから始めたら話をもっと面白くできる予感があったのに、「おれとぼくらのあどべんちゃー」では矛盾がありすぎてご都合主義になってしまうのでできなかった。

 

そこで書いたのが、まさにデジタルワールドに八神太一が八神光をつれていかないが選ばれし子供だとバレてしまうパターンで始まる、「ルート2027」である。ハーメルンにて「デジモンアドベンチャー01」という未来のテイマーがデジアド時代にやってくるという二次創作を愛読していた私は、その設定をリスペクトして「おれとぼくらのあどべんちゃー」の設定でプロットをくみ上げた。

 

そうして書き始めた「ルート2027」はただいま最終決戦に向けたvテイマー編の書きためをするまで話が進んでいる。本宮ジュンに未来で死んだはずの同姓同名のキャラクターが憑依してしまうというものだ。私はオリ主はすべて夢小説だと認識しているので、ハーメルンというサイトではオリ主と書いているが夢小説サイトに先行して話を投稿している。

 

私が書きたい展開をするには、どうしても夢主を一切出さないで展開することが不可能なためだ。書きたいことというのは、主にテイマーという概念、デジタルモンスターという生命体の設定、そして選ばれし子供とパートナーデジモンの設定、グノーシス主義、流出主義、アポカリモンとはなんだったのか、そしてミレニアモンと秋山遼。

 

「おれとぼくらのあどべんちゃー」だと本宮大輔が夢で見たり、先代の選ばれし子供がテイマーだと知ることでようやく得られる情報たちだ。でも夢小説ならば全てを違和感なく異物たる夢主をいれることでバタフライ効果を生み出すことが出来る。そして、未来を改変しているからデジモンアドベンチャーtriとは別の世界線だと考察するのが大好きな私自身に言い訳することが出来る。これが一番おおきい。

 

私にとって夢主は原作にバタフライエフェクトを起こして、ここでこうなっていたらを実現する手段であり、読み手が違和感なく世界に没入できる新たな視点だと思っている。人間ひとりが追加されるのだ。人間関係もなにめかもが原作と同じではいられないだろう、世界は変化を求められることになる。

 

もちろん、私はなにも起こらない補完的な二次創作も好きだが、私自身が創作する場合は原作キャラクターがガンガン出てきて原作と違うところが出てきてしまう方が好きだ。途中で飽きることがない。原作の焼き増しなら原作という素晴らしい見本があるわけだから。夢小説のそういう懐が深いところが今も昔も私は大好きなのである。

ゆめとデジモン

bottom of page